薬の話
どーも、ヤナギの芽です
今日は寒の戻りで4月なのに真冬並みの寒さです
都心でみぞれ雪も降ったらしいですね
桜とともに舞い散るみぞれ雪とはなんだか美しいようで異常な天候です
本来なら暖かくなってくる4月の半ば
虫たちも永い寒さから解放され、徐々に勢力を増してきます
自然の営みとして当然のことですが、虫嫌いの人に取ってみれば
恐ろしい季節の到来ともいえます
そんな方々から害虫駆除の依頼が増えるのもこの季節からです
私たち消毒屋は虫を駆除するのに殺虫剤を使用します
この殺虫剤はいろいろな種類があり、対象害虫によって使い分けます
一般的に薬局でどなたでも買える直接攻撃的なスプレー式殺虫剤
スプレーではなく空間そのものを殺虫剤で満たす空間処理
害虫に食べてもらってやっつけるベイト式の殺虫剤
などなど、害虫へのアタック方法も様々です
しかも、年々進化していて昔は使用OKだった薬剤も
いまはあまり使えない薬剤になってしまうこともあります
ようは、より環境や人に優しい薬の開発が行われているんですね
また、同じ殺虫剤を永く使っていると害虫がその薬になれてしまう
専門的に言うと殺虫成分に抵抗性が生じてしまうわけです
虫を殺虫しにくい、環境に優しくない薬は淘汰されていくのです
本来、我々消毒屋からすれば、虫を殺す能力の高い物を使えれば
楽に仕事を終えられます
殺虫力とは永い期間殺虫成分が残り、少量で効果を挙げられるものが
一番ですが、殺虫成分が残り過ぎるものを屋外で撒きすぎると
対象害虫が駆除できた後もその場にとどまり、他の昆虫も殺してしまう
生態系の破壊に繋がるわけです
また、人や他の生物への影響もあるんですね
この薬効成分が残ることを残効性って呼んでます
昔はDDTと呼ばれる塩素系の殺虫剤なんかがバンバン撒かれてましたが
この塩素系の殺虫剤はえらいこと殺虫成分がとどまるので
今ではほとんど使用禁止です
過去に私はウジ(ハエの幼虫)を殺すのに何度か使ったことがありますが、
もう、今は使っておりません
その次に残効性の強い薬剤は有機リン系の殺虫剤
これは今でも使われていますが、環境への負荷を考えると
場所によっては使えないことも多く、敬遠されることが多くなってきました
いま主流なのはピレスロイド系の殺虫剤
人への安全性が高く、すぐに分解されて残効性も少ないので
一般に薬局で売られている物のほとんどがこの種類の殺虫剤に
なってきています
最近ではこの殺虫成分をミクロの世界でカプセルに包み
害虫などが触れるとそれが割れて薬剤が効果を示すという
画期的なものが開発され、残効性も確保しながら環境にも人にも
優しく、ターゲット害虫だけを叩きやすくなりました
本当に開発した頭のいい人達はすごいですね
その他にもIGR剤っていう昆虫にしかないホルモンに作用して
成長を阻害することでやっつける物まで出来ています
昆虫が繭になったりして形を変えるときに必要なホルモンを抑制させて
成虫にさせないという仕組みです
これは抜群に人への安全性が高いし、対象の害虫にだけしか
作用しない究極の殺虫剤ともいえます
でも、これは目の前にいる害虫を殺虫するわけではないので
発生予防的なことで使う薬剤ですね
それでもって、この大きな薬剤分類の中でまた個別に種類が分かれます
フェノトリンやらペルメリンやらジノテフラン・・・・
ちょっとずつ化学構造式を変えると毒性や有効性が変わるんです
一つの薬剤分類の中で何十種類ってあります
しかもネオニコチノイド系なんていう分類の薬剤も出てきたし・・・
本当に果てしなくあるんですね
ひとつひとつに個性があり対象害虫も変わってくる
本当に覚えるのは大変です
ですから日々、勉強をしております
消毒屋=殺虫剤のプロフェッショナルな訳ですから
ここを怠る訳にはいきません
安全に安心な快適駆除を提供するためには
ここをしっかり押さえとかなければなりません
私も、もっともっと貪欲に殺虫剤知識をむさぼりたいと思う
今日この頃です
今日は寒の戻りで4月なのに真冬並みの寒さです
都心でみぞれ雪も降ったらしいですね
桜とともに舞い散るみぞれ雪とはなんだか美しいようで異常な天候です
本来なら暖かくなってくる4月の半ば
虫たちも永い寒さから解放され、徐々に勢力を増してきます
自然の営みとして当然のことですが、虫嫌いの人に取ってみれば
恐ろしい季節の到来ともいえます
そんな方々から害虫駆除の依頼が増えるのもこの季節からです
私たち消毒屋は虫を駆除するのに殺虫剤を使用します
この殺虫剤はいろいろな種類があり、対象害虫によって使い分けます
一般的に薬局でどなたでも買える直接攻撃的なスプレー式殺虫剤
スプレーではなく空間そのものを殺虫剤で満たす空間処理
害虫に食べてもらってやっつけるベイト式の殺虫剤
などなど、害虫へのアタック方法も様々です
しかも、年々進化していて昔は使用OKだった薬剤も
いまはあまり使えない薬剤になってしまうこともあります
ようは、より環境や人に優しい薬の開発が行われているんですね
また、同じ殺虫剤を永く使っていると害虫がその薬になれてしまう
専門的に言うと殺虫成分に抵抗性が生じてしまうわけです
虫を殺虫しにくい、環境に優しくない薬は淘汰されていくのです
本来、我々消毒屋からすれば、虫を殺す能力の高い物を使えれば
楽に仕事を終えられます
殺虫力とは永い期間殺虫成分が残り、少量で効果を挙げられるものが
一番ですが、殺虫成分が残り過ぎるものを屋外で撒きすぎると
対象害虫が駆除できた後もその場にとどまり、他の昆虫も殺してしまう
生態系の破壊に繋がるわけです
また、人や他の生物への影響もあるんですね
この薬効成分が残ることを残効性って呼んでます
昔はDDTと呼ばれる塩素系の殺虫剤なんかがバンバン撒かれてましたが
この塩素系の殺虫剤はえらいこと殺虫成分がとどまるので
今ではほとんど使用禁止です
過去に私はウジ(ハエの幼虫)を殺すのに何度か使ったことがありますが、
もう、今は使っておりません
その次に残効性の強い薬剤は有機リン系の殺虫剤
これは今でも使われていますが、環境への負荷を考えると
場所によっては使えないことも多く、敬遠されることが多くなってきました
いま主流なのはピレスロイド系の殺虫剤
人への安全性が高く、すぐに分解されて残効性も少ないので
一般に薬局で売られている物のほとんどがこの種類の殺虫剤に
なってきています
最近ではこの殺虫成分をミクロの世界でカプセルに包み
害虫などが触れるとそれが割れて薬剤が効果を示すという
画期的なものが開発され、残効性も確保しながら環境にも人にも
優しく、ターゲット害虫だけを叩きやすくなりました
本当に開発した頭のいい人達はすごいですね
その他にもIGR剤っていう昆虫にしかないホルモンに作用して
成長を阻害することでやっつける物まで出来ています
昆虫が繭になったりして形を変えるときに必要なホルモンを抑制させて
成虫にさせないという仕組みです
これは抜群に人への安全性が高いし、対象の害虫にだけしか
作用しない究極の殺虫剤ともいえます
でも、これは目の前にいる害虫を殺虫するわけではないので
発生予防的なことで使う薬剤ですね
それでもって、この大きな薬剤分類の中でまた個別に種類が分かれます
フェノトリンやらペルメリンやらジノテフラン・・・・
ちょっとずつ化学構造式を変えると毒性や有効性が変わるんです
一つの薬剤分類の中で何十種類ってあります
しかもネオニコチノイド系なんていう分類の薬剤も出てきたし・・・
本当に果てしなくあるんですね
ひとつひとつに個性があり対象害虫も変わってくる
本当に覚えるのは大変です
ですから日々、勉強をしております
消毒屋=殺虫剤のプロフェッショナルな訳ですから
ここを怠る訳にはいきません
安全に安心な快適駆除を提供するためには
ここをしっかり押さえとかなければなりません
私も、もっともっと貪欲に殺虫剤知識をむさぼりたいと思う
今日この頃です